商船三井さんふらわあ 関西↔九州航路

運航状況

株式会社フェリーさんふらわあは、商船三井フェリー株式会社(首都圏~北海道航路)と合併し、2023年10月1日より、株式会社商船三井さんふらわあとして発足いたしました。

星空教室 2023年1月

さんふらわあの夜空

海の上で見る星空は、周りのビルや家々、近くの山々に邪魔されることがないのでとても広く、頭の上から水平線まで、そしてほぼ360°どの方角も見渡すことができます。陸上では広い砂漠や草原、高い山の上でしか見られないそんな星空を、さんふらわあの船上で、どうぞお楽しみ下さい。

※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。

2023年1月の夜空

東の空

東の空
この星空が見える時間
1月初旬20時半頃
1月中旬19時半頃
1月下旬18時半頃

年が明けると、日が暮れて空が十分に暗くなる19時過ぎには、東の空に冬の明るい星たちが勢ぞろいします。この領域は、地球から見える明るい1等星21個のうち7個が集まり、とてもにぎやかな星空です。今年は更に、最接近から間もない火星がまだ明るく赤く輝いて、いつも以上に華やかです。火星は地球との距離が日に日に開いていくため、毎日少しずつ暗くなっていきます。元旦には、地球から見える最も明るい恒星(太陽のように自ら輝く星)大星(シリウス)に匹敵する明るさですが、月末にはその明るさは半減します。目で見てもその変化には気づけるので、ぜひ見比べてみてください。火星の少し上空にあるすばるは、星の集まり、星団です。暗い星の集まりではっきりは見えませんが、目の端で見ると、淡くぽわっとした星明かりが見えるでしょう。目のよい人には6個の星が見えることから、むつら星(六連星)という名前も伝わります。実際は、100個以上の若い星の集まりです。その中で特に明るく目に見える6個の星の並びは、羽子板の形にも見立てられ、はごいた星という名前も日本各地にあったようです。正月に見るにぴったりな天体です。目の端で見ると見える淡い天体には、つづみ星(オリオン座)の中の小三ツ星もあります。小三ツ星の中央はオリオン星雲とよばれるもので、ここでは星が次々に生まれており、その星を生むガスそのものが淡く輝いています。冬は風が強く寒いですが、空気が乾燥して星明かりよく見える季節です。特に月明かりのない夜は淡く暗い天体も見えやすいので、寒さに負けず、ぜひ星空を見上げてみてください。

北西の空

北西の空
この星空が見える時間
1月初旬20時半頃
1月中旬19時半頃
1月下旬18時半頃

南西の空には、ひときわ明るく木星が輝いています。夜空に見えるほとんどの星は太陽と同じ恒星ですが、夜空でひときわ明るく輝いて見える星は、たいてい惑星(地球と同じように太陽を廻る星)です。惑星は自ら光を放ちませんが、月と同じように太陽光を反射して輝いています。その明るさは惑星の大きさ、表面の反射率などによって決まり、また地球との距離によって日々変化して見えます。9月に最接近した木星は、遠いため火星ほどではありませんが、やはり毎日少しずつ暗くなっています。北西の空には、夏の1等星・あまのがわ星が名残り輝きを見せています。そして秋の夜空のシンボル・秋の四辺形も木星の近くで控えめに輝いています。冬本番となり西に傾いて現れるこれらの星々は、深夜までに水平線に沈んでいきます。一方、北寄りの高い空には、M字形に星が並ぶやまがた星がよく見えます。北の空でほとんど動かず方角の指針となる北極星は、このやまがた星を頼りにすると簡単に見つけることができます。昔の航海には欠かせなかった北極星、ぜひ探してみてください。やまがた星からは、西のあまのがわ星にかけて、また東の冬の大三角にかけて、天の川が流れています。薄い雲のように淡く微かに輝く天の川。目の端で見ると、きっと見えるでしょう。月明かりのない空に、ぜひ探してみてください。

夕空に一時現れる宵の明星と土星

1月は、日の入りから30分もすると、西の低い空に宵の明星・金星が輝きだします。上旬はまだとても低いところにあるので、その20°上空にある土星の方がよく見えるかもしれません。金星は日に日に高度が高くなり、土星は逆に高度が低くなっていきます。二惑星は22日,23日に、くっつくように並びます。また23日はその左下に、二日月も寄り添います。新月の翌日に現れる二日月は、あまりにも細く、またすぐ沈むので普段なかなか気づけません。でも今月は明るい金星を頼りにすると、きっと見つけられるでしょう。夕空の星々にも、ぜひ注目を。

デッキで星を見られるお客様へのお願い 星を見るには外に出ることになります。以下の注意事項をお守りいただき、星空を楽しんでいただきますようお願い申し上げます。

  • 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
  • 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
  • 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
  • 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。

星空教室 講師紹介

  • 田島 由起子
    自然教育事務所 宙 代表。大学で宇宙や地球について学び、高校講師を経て…

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  • つちたに のりお
    ある時はコンピューターエンジニア、ある時はスキューバダイビングのイン…

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  • 船田 智史
    大学時代には天文同好会に所属。1987年9月の沖縄金環日食を観て以来、皆既…

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  • 藤原 正人
    小学生のころより星空に興味を持ち、惑星、流れ星、彗星、星雲、星団その他…

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  • 坂元 誠
    星空と宇宙の楽しさを人に伝えることを仕事にして20年、多くの人々を星…

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