商船三井さんふらわあ 関西↔九州航路

運航状況

株式会社フェリーさんふらわあは、商船三井フェリー株式会社(首都圏~北海道航路)と合併し、2023年10月1日より、株式会社商船三井さんふらわあとして発足いたしました。

星空教室 2023年10月

さんふらわあの夜空

海の上で見る星空は、周りのビルや家々、近くの山々に邪魔されることがないのでとても広く、頭の上から水平線まで、そしてほぼ360°どの方角も見渡すことができます。陸上では広い砂漠や草原、高い山の上でしか見られないそんな星空を、さんふらわあの船上で、どうぞお楽しみ下さい。

※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。

2023年10月の夜空

北東の空

北東の空
この星空が見える時間
10月初旬21時頃
10月中旬20時頃
10月下旬19時頃

太陽が沈んで空がしっかり暗くなるころ、東の低い空に木星が輝きはじめます。11月3日に太陽と真反対にくる木星は、今月後半から来月にかけて1年で最も地球に近く、明るく輝く時期となります。太陽と真反対にくるということは、日没とともに昇り朝方に沈むまで、夜空を移動しながら一晩中輝いて見えることになります。金星に次いで明るく輝く木星は、星座を形づくる恒星よりもはるかに明るく、夜明け前や宵にしか見えない金星とは違い夜中にも見えることから、「夜中の明星」ともよばれます。夜空を見渡せば、きっと華やかに輝く木星が目が留まるでしょう。木星から北寄りの空に、少し遅れて昇ってくる明るい星は、「冬のダイヤモンド」の一角を担うカペラです。カペラが昇ってくると、ほぼ同じ高さの南寄りの空に、すばる(プレアデス)も昇ってきます。「すばる」の名は日本では有名ですが、キラキラ輝く星ではなく淡い微かな輝きを放つ星団なので、夜空が明るくなってしまった現代では、なかなか見えない星になってしまいました。しかし昔は、その淡さゆえ逆に注目され、時刻や方角の目あてとされていました。ただ低い空や曇り空では見えにくいため、すばるを見つけるための目あて星としてカペラが重宝され、すまるのあいて星(すばるの相手星)など似た意味合いの名前が日本には多く伝わっています。なかなか見えなくなってしまったすばるも、暗い海上の夜空ならきっと見えるでしょう。ぜひ探してみてください。今年は木星も手がかりになります。一方、高い空には秋の四辺形がポッカリ浮かんでいます。月明かりのない夜なら、四辺形から伸びるとかき星をたよりに、アンドロメダ銀河も見つけられるかもしれません。すばるや、さらに暗く淡いアンドロメダ銀河は、目の端で探してみるのが観察のコツです。

南西の空

南西の空
この星空が見える時間
10月初旬21時半頃
10月中旬20時半頃
10月下旬19時半頃

夏の夜空で頭上に大きく輝いていた夏の大三角が、秋の空では西に傾いてきました。深夜にはひこ星、おりひめ星と順に沈んでいきますが、2等星で描かれる秋の四辺形くらべ1等星が輝く夏の大三角は、やはりよく目立ちます。日に日に日暮れが早くなり、星が早くに見え始めるため、夏の大三角はまだ当分、宵の西空で輝きます。あまのがわ星を頭に頂く十文字星は、頭上に見えるときには、西洋で見立てられた翼を広げた白鳥の姿が似合いますが、西の空ではまさに十字に見え、日本の名前が似合います。あまのがわ星から続く十字の縦ラインは天の川と重なっているので、それを頼りにすると天の川が見えるかもしれません。月明かりのない秋晴れの夜には、ぜひ探してみてください。南斗六星のあたりは天の川の一番濃いところですが、このあたりは夏の大三角より一足先に、今年はそろそろ見納めとなります。一方、日没とともに南東の空で輝きだす土星は、先月に引き続きまだ明るく輝いています。去年よりさらに土星とみなみのひとつ星は近くなり、ふたつの星が一緒に目を引きます。

東と西に輝く明け方の明星

8月の後半から明けの明星として見え始めた金星が、最も明るく、よく見える時期になりました。金星が太陽から最も離れて見える時期なので、日の出のかなり前、まだ暗い午前3時過ぎには、東の空に昇ってきます。今月は近くにしし座の1等星レグルスも輝いており、目を引くでしょう。この二星は日ごとに接近し、その後離れていきますが、最も接近する10、11日には新月前の細い月も近くで輝き、華やかな星空となります。宵に東の空に見えていた木星は、この時間には西の空に移り、東西に明星が輝く明けの空となります。

デッキで星を見られるお客様へのお願い 星を見るには外に出ることになります。以下の注意事項をお守りいただき、星空を楽しんでいただきますようお願い申し上げます。

  • 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
  • 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
  • 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
  • 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。

星空教室 講師紹介

  • 田島 由起子
    自然教育事務所 宙 代表。大学で宇宙や地球について学び、高校講師を経て…

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  • つちたに のりお
    ある時はコンピューターエンジニア、ある時はスキューバダイビングのイン…

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  • 船田 智史
    大学時代には天文同好会に所属。1987年9月の沖縄金環日食を観て以来、皆既…

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  • 藤原 正人
    小学生のころより星空に興味を持ち、惑星、流れ星、彗星、星雲、星団その他…

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  • 坂元 誠
    星空と宇宙の楽しさを人に伝えることを仕事にして20年、多くの人々を星…

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