商船三井さんふらわあ 関西↔九州航路

運航状況

株式会社フェリーさんふらわあは、商船三井フェリー株式会社(首都圏~北海道航路)と合併し、2023年10月1日より、株式会社商船三井さんふらわあとして発足いたしました。

星空教室 2024年12月

さんふらわあの夜空

海の上で見る星空は、周りのビルや家々、近くの山々に邪魔されることがないのでとても広く、頭の上から水平線まで、そしてほぼ360°どの方角も見渡すことができます。陸上では広い砂漠や草原、高い山の上でしか見られないそんな星空を、さんふらわあの船上で、どうぞお楽しみ下さい。

※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。

2024年の星空

2024年12月の夜空

東の空

東の空
この星空が見える時間
12月初旬22時頃
12月中旬21時頃
12月下旬20時頃

冬至を迎える12月は、夜が長く、早い時間から星が見えるようになります。18時ごろには東の空に冬の1等星が見えはじめ、21時前後には7個の冬の1等星すべてが昇り、それらを結んでできる六角形「冬のダイヤモンド」や、「冬の大三角」が見えるようになります。そして今年は冬のダイヤモンドの中で、11月末に地球に接近したばかりの木星がひときわ明るく輝き、例年以上ににぎやかな星空となっています。星座を形づくっている星々は、太陽と同じように自ら輝く恒星で、一方、木星は地球と同じく太陽を廻る惑星で、太陽光を反射して輝いています。同じ距離にあれば恒星の方が大きく明るいですが、木星は圧倒的に近いので、明るく輝いて見えます。地球から最も明るく見える恒星の大星(シリウス)も、その輝きにはかないません。、望遠鏡で見ればその形や大気の縞模様も見ることができる木星は、その大きさ故に瞬かず、ジーッと輝き続けます。キラキラと瞬く1等星たちとの違いを、ぜひ見比べてみてください。そして今年は、火星もこの領域に見えています。8月には木星と並んでいた火星が、今月は冬のダイヤモンドの外まで移動し、明るくなっています。とはいえ今月はまだ大星より暗いのですが、1月に入ると急激に金ぼし(ポルックス)に近づきながら、半ばには大星に匹敵する明るさにまで変化していきます。形や明るさの変わらない星座と違い、夜空を行き惑う「惑星」ならではの火星の変化は、今月から来月にかけてが見時です。数日おきに見ていくと、その変化が楽しめるでしょう。

西の空

西の空
この星空が見える時間
12月初旬21時頃
12月中旬20時頃
12月下旬19時頃

西の空では、日没から間もなく金星が明るく輝きはじめ、宵のうち、20時ごろまでは楽しめます。日暮れが早くなる分、宵のうちは夏の1等星を見ることもできます。とはいえすぐに沈んでしまうので、夏の大三角を見たいならば19時ごろまでに見に行くとよいでしょう。夏の大三角が見つかると、その一角を担うあまのがわ星(デネブ)を頂にした、十文字星も見えてきます。立ち上がる十字架のようなその姿は、クリスマスシーズンにピッタリな星空です。あまのがわ星はまさしく天の川の中で輝いている星で、そこから七夕の星の方への流れは夏の天の川ですが、反対のやまがた星(カシオペヤ座)の方へも流れは続いており、こちらが冬の天の川となります。その流れは東の空の五角星(ぎょしゃ座)、冬の大三角へと続きます。これからのシーズンは、こちらの天の川に注目です。頭上には、秋の四辺形がポッカリと浮かんでおり、近くには土星も明るく輝いています。秋の四辺形と土星を結んだ先、南の低い空には秋の1等星みなみのひとつ星も輝いています。いつもはひとつポツンと輝く星ですが、今月は土星と金星が近くで輝き、いつもよりにぎやかな星空となっています。

水面に映る明星 金星の星灯り

今月も、日没から20分くらいすると南西の空に、宵の明星・金星が輝きだします。今月は先月より更に高い、水平線から30°前後の空で見えはじめるので、20時ごろまでたっぷりとその明るく力強い輝きを楽しむことができます。また沈むころには十分に暗くなっているので、もし水平線まで晴れていれば、沈む直前に水面に映る金星の姿を見ることができるかもしれません。太陽と月以外では滅多にみることのない、水面の星灯りです。条件がそろいそうな日は、ぜひ見に行ってみてください。運がよければ、儚い光りの筋が水面に見られます。

デッキで星を見られるお客様へのお願い 星を見るには外に出ることになります。以下の注意事項をお守りいただき、星空を楽しんでいただきますようお願い申し上げます。

  • 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
  • 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
  • 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
  • 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。

星空教室 講師紹介

  • 田島 由起子
    自然教育事務所 宙 代表。大学で宇宙や地球について学び、高校講師を経て…

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  • つちたに のりお
    ある時はコンピューターエンジニア、ある時はスキューバダイビングのイン…

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  • 船田 智史
    大学時代には天文同好会に所属。1987年9月の沖縄金環日食を観て以来、皆既…

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  • 藤原 正人
    小学生のころより星空に興味を持ち、惑星、流れ星、彗星、星雲、星団その他…

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  • 坂元 誠
    星空と宇宙の楽しさを人に伝えることを仕事にして20年、多くの人々を星…

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