海の上で見る星空は、周りのビルや家々、近くの山々に邪魔されることがないのでとても広く、頭の上から水平線まで、そしてほぼ360°どの方角も見渡すことができます。陸上では広い砂漠や草原、高い山の上でしか見られないそんな星空を、さんふらわあの船上で、どうぞお楽しみ下さい。
※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。
2025年の星空
- 1月
- 2月
- 3月
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
2025年1月の夜空
東の空
- この星空が見える時間
- 1月初旬20時半頃
- 1月中旬19時半頃
- 1月下旬18時半頃
1月になると、20時ごろには冬の1等星がすべて東の空に出そろいます。この領域には1等星21個のうち7個もの星が輝いているので、ここは地球から見える最もにぎやかな星空です。さらに今年は明るい木星と火星も加わって、希に見る華やかな星空となって一晩中夜空をにぎわします。太陽を廻っている木星や火星といった惑星は、夜空で形を変えずに移ろっていく星座の中を、不規則に移動しているように見えます。特に地球より少しだけ外側を廻る火星はそのスピードが早く、夜空で日々移動していきます。今月は2年2ヶ月ぶりに地球と接近するので、特に早く移動して行くようすが見られます。ふたご座の明るい金ぼし・銀ぼしや、6個の1等星を結んでできる六角形「冬のダイヤモンド」を見つけられるようになって、数日おきに観察すると、火星が日々移動していることが感じられるでしょう。木星は火星より外側を廻っているので動きが遅く、日々の動きはあまり感じられませんが、来年の今ごろは、今月の火星の位置にまで移動します。ゆっくりですが、動いているのです。一方来年正月の火星は、地球から見て太陽の向こうに位置して、見えなくなっています。星座は一年経てば毎年同じように見えますが、惑星は全く違う動きをするので、星座と惑星のめぐり合わせを追いかけていくと、宇宙の変化を感じることができるのです。冬のダイヤモンドの外側の、頭上ちかくの高い空には、星団すばるも見えやすくなっています。きらめく明るい星々とともに、淡く不思議な輝きを見せるすばるにも、ぜひ注目ください。
西の空
- この星空が見える時間
- 1月初旬20時半頃
- 1月中旬19時半頃
- 1月下旬18時半頃
今月も日が暮れて間もなくすると、西の空に宵の明星・金星が輝きはじめます。今月は金星が太陽から最も離れて見える時期なので、30°を越える、金星としては高い空で輝きはじめ、沈むまでたっぷりと眺める時間があります。下旬から2月にかけては最も明るくなる時期を迎え、ひときわ明るく輝き目をひくでしょう。金星は火星よりさらに夜空での動きが速く、日に日に動いていき、中旬には土星に接近するようすも観察できます。北西の高い空に目を移すと、やまがた星(カシオペヤ座)がよく見え、北極星の位置を教えてくれています。やまがた星からあまのがわ星へと続く夏の天の川は、その先が沈んで見えなくなってしまいましたが、北東側の五角星、冬の大三角へと続く、冬の天の川がよく見えるようになってきました。これからしばらくは、こちらの天の川に注目です。月明かりのない夜は、どうぞ探してみてください。天の川が見える夜ならば、アンドロメダ銀河も見えるかもしれません。銀河とは数千万個の星が集まってできている集団で、太陽や星座をつくる星々、天の川の星々は天の川銀河をつくっています。アンドロメダ銀河は私たちとは別の、250万光年の彼方にある、隣の銀河です。十分に暗い夜空なら、天の川よりさらに淡く、ほのかに、かすかに輝いて見えることがあります。
正月・未明の流星・夜明けの水星
毎年お正月には、三大流星群のひとつ「しぶんぎ座流星群」が出現します。今年は3日の深夜に活動のピークを迎え、4日の未明にかけて観察できるでしょう。月明かりがないので、どの方角を向いても見られる可能性があります。また、12月下旬からお正月にかけて、日の出1時間ほど前の南東の空に、水星が現れます。日没直後か日の出直前に、とても低い空にしか見られない水星は、水平線まで空の広がる海上が絶好の観察スポットです。なかなか見られない流星群と水星。晴れていれば、ぜひ見に行ってみてください。
- 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
- 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
- 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
- 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。