商船三井さんふらわあ 関西↔九州航路

運航状況

株式会社フェリーさんふらわあは、商船三井フェリー株式会社(首都圏~北海道航路)と合併し、2023年10月1日より、株式会社商船三井さんふらわあとして発足いたしました。

星空教室 2024年8月

さんふらわあの夜空

海の上で見る星空は、周りのビルや家々、近くの山々に邪魔されることがないのでとても広く、頭の上から水平線まで、そしてほぼ360°どの方角も見渡すことができます。陸上では広い砂漠や草原、高い山の上でしか見られないそんな星空を、さんふらわあの船上で、どうぞお楽しみ下さい。

※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。

2024年の星空

2024年8月の夜空

南東の空

南東の空
この星空が見える時間
8月初旬21時半頃
8月中旬20時半頃
8月下旬19時半頃

8月になると、日暮れが早くなってきたことが感じられるようになります。そして空が暗くなると、いち早くおりひめ星(ベガ)・ひこ星(アルタイル)からなる大きな夏の大三角が、東の高いところで輝きはじめます。この夏の大三角は一晩をかけて大空を渡り、夜明けとともに西の水平線に沈んでいきます。七夕はもう過ぎたと思われているかもしれませんが、七夕は本来旧暦で日付が決まっている行事です。今年は8月10日が七月七日にあたるので、今月こそ七夕の星と天の川を楽しんでください。夏の大三角を描く星で最も暗い星は、日本にはあまのがわ星という名前が伝わり、まさに天の川の中で輝いています。本当に暗い夜空なら天の川はひと目で分かりますが、見えないときは、あまのがわ星を含む十文字星(はくちょう座)を探すとよいでしょう。十字の縦のラインがまさに天の川と重なり、その流れはおりひめ星とひこ星の間を通り、南の水平線へと注いでいきます。その南の空には、赤く輝く1等星・赤星と、それに連なる釣針のような形の魚つり星(さそり座)が見つけられるでしょう。天の川が最も濃くなっている釣針の先の辺りには巨大なブラックホールが見つかっていますが、十文字星のあたりには、天文学者が1960年代に初めて存在を認めた小さな(といっても太陽質量の20倍の)ブラックホール「はくちょう座Xー1」があります。今では天の川には見える星だけでなく、目には見えないブラックホールもいくつもあることがわかっています。

北西の空

北西の空
この星空が見える時間
8月初旬21時半頃
8月中旬20時半頃
8月下旬19時半頃

日が暮れて空が暗くなると、西の空ではオレンジ色の麦星が明るく輝きはじめます。春からずっと夜空を賑わしていた麦星ですが、ずいぶんと西に傾き、そろそろ見納めの時期になってきます。麦星と曲線でつながる北斗七星も、低い空に移動して見えにくくなってきました。北斗七星が低く見えにくくなるにつれて、見えやすくなってくるのがカシオペヤ座です。低い空ではW字形に見えるので、日本には船の碇に見立てたいかり星という名前が伝わっています。いかり星は、夜が更けるほど高い空に昇ってよく見えるようになり、未明にはM字形に見え、この姿にやまがた星という名前も伝わります。ふたつの間には、いつも真北で輝き方角の指針となる、北極星が控えめに輝いています。北極星は北斗七星からも、いかり星からも見つけられるので、ぜひ探してみてください。今月は日没直後、西のとても低い空に金星も姿を見せます。すぐに沈んでしまうので、日没時刻から15分〜30分後という短い時間帯しか見るチャンスがありませんが、まだ暮れきらない薄明るい夕焼け空に輝く星の姿はまた格別です。これは、宵の明星とも呼ばれる明るい金星だからこそ見せてくれる星景です。

未明に輝く木星と接近する火星

4月にみずがめ座で輝く土星に接近した火星が、日に日に夜空で星座の中を移動して、今月はおうし座で輝く木星に接近します。火星より外側で太陽を廻る木星は、おうし座の1等星アルデバランの近くを、火星に比べてゆっくりと移動して見えます。ちょうどお盆の頃、その木星に火星がぐっと近づき、並んで輝きます。木星の周りには冬の1等星がいくつも輝いていますが、お盆前後の木星と火星のように、明るい星がこれほど近くに並んで輝くことはまれです。夜中の明星とも呼ばれるひときわ明るい木星と、赤く輝く火星のランデブーに注目です。

デッキで星を見られるお客様へのお願い 星を見るには外に出ることになります。以下の注意事項をお守りいただき、星空を楽しんでいただきますようお願い申し上げます。

  • 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
  • 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
  • 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
  • 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。

星空教室 講師紹介

  • 田島 由起子
    自然教育事務所 宙 代表。大学で宇宙や地球について学び、高校講師を経て…

    詳細はこちら

  • つちたに のりお
    ある時はコンピューターエンジニア、ある時はスキューバダイビングのイン…

    詳細はこちら

  • 船田 智史
    大学時代には天文同好会に所属。1987年9月の沖縄金環日食を観て以来、皆既…

    詳細はこちら

  • 藤原 正人
    小学生のころより星空に興味を持ち、惑星、流れ星、彗星、星雲、星団その他…

    詳細はこちら

  • 坂元 誠
    星空と宇宙の楽しさを人に伝えることを仕事にして20年、多くの人々を星…

    詳細はこちら

PAGE TOP