商船三井さんふらわあ 関西↔九州航路

運航状況

株式会社フェリーさんふらわあは、商船三井フェリー株式会社(首都圏~北海道航路)と合併し、2023年10月1日より、株式会社商船三井さんふらわあとして発足いたしました。

星空教室 2024年1月

さんふらわあの夜空

海の上で見る星空は、周りのビルや家々、近くの山々に邪魔されることがないのでとても広く、頭の上から水平線まで、そしてほぼ360°どの方角も見渡すことができます。陸上では広い砂漠や草原、高い山の上でしか見られないそんな星空を、さんふらわあの船上で、どうぞお楽しみ下さい。

※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。

2024年の星空

2024年1月の夜空

南東の空

南東の空
この星空が見える時間
1月初旬20時半頃
1月中旬19時半頃
1月下旬18時半頃

冬至を過ぎて間もない1月は、まだ日暮れが早く、18時までには陽が沈みます。日没から間もなく、まだ夕焼けの残る空で最初に輝きはじめるのは、やはり木星です。今月は輝きはじめる頃には南の空高くに昇っているので、どこにいても、空の狭い街中にいてもきっと一番星として目に留まるでしょう。19時ごろになると、東の空いっぱいに冬の明るい星々が輝きだし、とてもにぎやかな星空が見えてきます。低いところでも明るく輝く大星(シリウス)は、星座をつくる星々の中では最も明るく、赤い平家星(ベテルギウス)、白いいろしろ(プロキオン)とともに、均整のとれた三角形”冬の大三角”を夜空に描きます。そして平家星を取り囲むように明るい1等星を結んでいけば、“冬のダイヤモンド”とよばれる大きな六角形も見えてくるでしょう。暗がりに十分に目が慣れてくると、淡い天体も見えてきます。まずは冬のダイヤモンドの外側、木星との間にポワッと輝くすばる、プレアデス星団が目につくでしょう。目のよい人には星の粒も見えてきます。続いて太鼓形のつづみ星(オリオン座)の三ツ星から、滴るように淡い筋が見えてきて、よく見ると小さな三つの輝きに見えてきます。これが小三ツ星です。さらに目が慣れてくると、小三ツ星の真ん中だけが、特にぼやっとガスをまとっているように感じられるかもしれません。ここを望遠鏡を使って見ると、端のふたつは複数の暗い天体が、真ん中にはガスの広がり”オリオン星雲”が見えるのです。オリオン星雲の中では今まさにいくつもの星が生まれいて、ここはやがて星団になるでしょう。星空も実は、ゆっくりとですが変化し続けているのです。

北西の空

北西の空
この星空が見える時間
1月初旬20時半頃
1月中旬19時半頃
1月下旬18時半頃

西の方へ目を移すと、ますがた星が大きな口を開けてポッカリと浮かんでいます。この辺りは秋の星空の中心ですが、明るい星が少なく、目が慣れないうちは目につく星がないように感じられるかもしれません。でも暗い場所で目を慣らしていくと、この2等星できたこの四角形が見えてくるでしょう。これは西洋では天馬ペガススの胴体に見立てられ、ペガスス座とされています。ペガススは胴体から水平線に向かって頭と前足を伸び、海に飛び込まんという姿になっています。ますがたとは計りの枡に見立てて付いた名です。豆や米を枡で計っていた頃は、斗掻き棒というもので盛りすぎた分を搔き落としていたそうですが、日本にはますがた星とセットで、とかき星という星名も伝わっています。とかき星の北寄りには、M字形のやまがた星(カシオペヤ座)があります。このやまがた星は、ちょうど天の川の中にあり、そこから水平線に向かって流れる天の川の中では、夏の1等星・あまのがわ星も名残の姿を見せています。夏に”夏の大三角”の一角として輝いていた星ですが、間もなく見えなくなります。同じような高さの西南西の空には、土星も輝いています。どちらも下旬になると低くて見えにくいので、空が暗くなりきらない、19時ごろまでが見るチャンスとなります。そして真北の空では、沈んで見えなくなることのない北極星が輝いています。やまがた星をたよりに、ぜひ見つけてみて下さい。

明け方の東の空に明星金星と水星

8月下旬から”明けの明星”として見えていた金星が、今月も明け方の東の空に輝きます。1月は日の出が1年で最も遅いので、午前6時半を過ぎてもまだ朝焼けの空に輝く姿が見られます。ただ高度は徐々に低くなってきており、2月に入ると日の出も早くなり、更に低く見えにくくなってくるので、ゆっくり眺めて楽しめるのは今月のうちです。20日ごろまでは、水平線から10°前後の高さに水星も輝きます。太陽に最も近い水星は、見える高さが10°を越える期間は短く、なかなか見られません。今月は滅多にない見られるチャンスです。

デッキで星を見られるお客様へのお願い 星を見るには外に出ることになります。以下の注意事項をお守りいただき、星空を楽しんでいただきますようお願い申し上げます。

  • 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
  • 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
  • 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
  • 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。

星空教室 講師紹介

  • 田島 由起子
    自然教育事務所 宙 代表。大学で宇宙や地球について学び、高校講師を経て…

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  • つちたに のりお
    ある時はコンピューターエンジニア、ある時はスキューバダイビングのイン…

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  • 船田 智史
    大学時代には天文同好会に所属。1987年9月の沖縄金環日食を観て以来、皆既…

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  • 藤原 正人
    小学生のころより星空に興味を持ち、惑星、流れ星、彗星、星雲、星団その他…

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  • 坂元 誠
    星空と宇宙の楽しさを人に伝えることを仕事にして20年、多くの人々を星…

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