商船三井さんふらわあ 関西↔九州航路

運航状況

株式会社フェリーさんふらわあは、商船三井フェリー株式会社(首都圏~北海道航路)と合併し、2023年10月1日より、株式会社商船三井さんふらわあとして発足いたしました。

星空教室 2022年11月

さんふらわあの夜空

海の上から見る星空は、普段陸から見ている星空と違って、街の明かりや山に邪魔されることがないのでとっても綺麗です。頭の上から水平線まで、360度どの方角も見渡すことができます。陸からでは広い砂漠や草原、高山の上からしか見られない、特別な星空を、さんふらわあからどうぞお楽しみください。流星群や天の川を見た記憶は、忘れられない想い出になります。

※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。

2022年11月の夜空

東の空

東の空
この星空が見える時間
11月初旬20時頃
11月中旬19時頃
11月下旬18時頃

11月になると、日没が早くなってきたこと、夜が長くなってきたことをとても感じられるようになってきます。日が暮れて間もなく、1番星として輝き出すのは、今月もやはり木星です。星座をつくる明るい1等星より10倍以上も明るく輝く木星は、まだしばらく夜空の主役です。空が十分暗くなると、木星より少し高いところに、2等星の星々が整然と描く秋の四辺形が目に入ってくるでしょう。日本ではますがた(枡形)星ともよばれたこの星座は、計り枡から穀物を掻き落とす斗掻き棒に見立てられたとかき星とセットになって、21時ごろになると天頂で輝きます。月明かりのない晴れた夜には、とかき星の近くにアンドロメダ銀河も見えるかもしれません。銀河とは、太陽や星座をつくる星々のような恒星(自ら光り輝く星)が数千億個も集まっているものです。私たちは太陽とともに、肉眼で見える夜空の星々や天の川の星々がつくる天の川銀河(銀河系)の中にいます。一方アンドロメダ銀河は、230万光年というはるか彼方にある別の銀河です。ただ宇宙全体でみればこれはお隣で、アンドロメダ銀河は肉眼で見ることのできる唯一のよその銀河です。はっきりとは見えませんが、小さな「もや」のように見えるので、空の条件がよい夜は探してみましょう。正面からではなく、目の端で見るのがコツです。もしアンドロメダ銀河が見えなくても、晴れた夜ならきっと、夏の大三角からやまがた星、すまるのあいて星にかけて流れる天の川や、6~7個の暗い星が集まっている星団すばるが見えるでしょう。そして低い空には、火星が赤く輝いて見えます。

西の空

西の空
この星空が見える時間
11月初旬20時半頃
11月中旬19時半頃
11月下旬18時半頃

西空の星々は日に日に少しずつ沈んでいきますが、秋から初冬は日に日に日没が早くなってくるので、11月の宵の西の空にはまだ夏の大三角がしっかりと見られます。初夏、東の空に現れる夏の大三角は、おりひめ星が他の二星より一足先に昇ってきますが、西空に沈んでいくときの夏の大三角は、おりひめ星とひこ星が仲よくそろって沈んでいきます。あまのがわ星を頂にした十文字星は、西の空ではまさしく十文字に見えますが、七夕の二星がその下で輝いていると、相合い傘のようにも見えてきます。おりひめ星とひこ星はやはり天の川に隔てられているのですが、二星がそろって相傘とともに沈んでいくように見えると、なんだか心が温まります。惑星は夜空で星座をつくる星々とは違う動きをするので、毎年同じようには見えませんが、今年の土星はたまたまおりひめ星・ひこ星と並んで輝いています。ちょうどひこ星とみなみのひとつ星の間も埋めているので、いつもならポツンと輝いて見えるみなみのひとつ星を、土星が繋いでいるようです。4個の1等星は深夜、並んで水平線に沈んでいきます。四星が沈む頃、傾いた傘に見えていた十文字星は、見事な十字架として水平線上に立ち上がります。そのようすは日に日に早く見られるようになり、季節もクリスマスシーズンへと移っていきます。

巡る月と惑星 そして皆既月食

今月は20時を過ぎると、東から南、西の空へと、大きな弧を描くように明るい惑星が点々と並び、輝いています。東から順に火星・木星・土星です。月は毎日、形を変えながら夜空を大きく動いていきますが、その通り道は惑星の描く弧とほぼ重なります。月はこの弧上で毎月一度、それぞれの惑星たちと接近遭遇するのです。明るい惑星と月がセットで輝く姿を、毎日追いかけて見るのも面白いものです。今月は8日に満月となりますが、この日、月は地球の影に入り込み、皆既月食が起こります。滅多に見られない赤銅色の満月です。ぜひ眺めてみて下さい。

デッキで星を見られるお客様へのお願い 星を見るには外に出ることになります。以下の注意事項をお守りいただき、星空を楽しんでいただきますようお願い申し上げます。

  • 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
  • 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
  • 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
  • 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。

星空教室 講師紹介

  • 田島 由起子
    自然教育事務所 宙 代表。大学で宇宙や地球について学び、高校講師を経て…

    詳細はこちら

  • つちたに のりお
    ある時はコンピューターエンジニア、ある時はスキューバダイビングのイン…

    詳細はこちら

  • 船田 智史
    大学時代には天文同好会に所属。1987年9月の沖縄金環日食を観て以来、皆既…

    詳細はこちら

  • 藤原 正人
    小学生のころより星空に興味を持ち、惑星、流れ星、彗星、星雲、星団その他…

    詳細はこちら

  • 坂元 誠
    星空と宇宙の楽しさを人に伝えることを仕事にして20年、多くの人々を星…

    詳細はこちら

PAGE TOP