商船三井さんふらわあ 関西↔九州航路

運航状況

株式会社フェリーさんふらわあは、商船三井フェリー株式会社(首都圏~北海道航路)と合併し、2023年10月1日より、株式会社商船三井さんふらわあとして発足いたしました。

星空教室 2022年5月

さんふらわあの夜空

海の上から見る星空は、普段陸から見ている星空と違って、街の明かりや山に邪魔されることがないのでとっても綺麗です。頭の上から水平線まで、360度どの方角も見渡すことができます。陸からでは広い砂漠や草原、高山の上からしか見られない、特別な星空を、さんふらわあからどうぞお楽しみください。流星群や天の川を見た記憶は、忘れられない想い出になります。

※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。

2022年5月の夜空

東の空

東の空
この星空が見える時間
5月初旬22時頃
5月中旬21時頃
5月下旬20時頃

5月に入ると日暮れがずいぶんと遅くなり、十分に暗くなるのは20時をまわってからになります。星がよく見えるようになってくるころ、かるく空を見上げて見渡してみると、柄杓の形で知られる北斗七星が見つかります。北斗七星の柄杓の柄のわん曲をそのまま延ばしていくと、2個の1等星アークトゥルスとスピカにつながり、さらに船の帆のような形をしたほかけ星へと続く、大きな曲線が描けます。「春の大曲線」とよばれるこの曲線は、春から夏にかけてよく見える、夜空のシンボルです。5月初旬は日没後、東の低めの空に見えはじめますが、深夜には頭上まで昇り、下旬になると宵のうちから頭上近くに見えます。2個の1等星はそれぞれオレンジ色と白色に明るく輝いて、曲線に華を添えています。一方、ほかけ星は少し暗い3等星の集まりなので、最近は街中で見えなくなってしまいました。海上の暗い空ではきっと見えるので、ぜひこの雄大な大曲線を、端から端まで見渡してみて下さい。春の大曲線から春の大三角へと目を移していくと、南西の高い空にしし座を見つけられます。上の図では縦に見えるしし座ですが、南西を向いて空を見上げたときは、図を横から見たときのように、獅子は優雅に寝そべっているように見えます。しし座の特徴は、獅子の頭部にあたる「獅子の大鎌」で、西洋の草刈り鎌の形に似ていることから付いた名前です。百獣の王・獅子の雄姿を、初夏の夜空に探してみましょう。

北西の空

北西の空
この星空が見える時間
5月初旬22時頃
5月中旬21時頃
5月下旬20時頃

夜空の星々はみな時間とともに動いていきますが、真北の空でただひとつほとんど動かない北極星は、昔から方角の指針となる星です。北極星はいきなり見つけるのは難しいですが、春から夏にかけては北斗七星をたよりにすると、簡単に見つけることができます。北斗七星は7個の星で柄杓形に見えますが、高い空に見えるとき、8番目の星・アルコルが見つけやすくなります。日本ではアルコルはしじゅうぐれ(四十暮)などと名づけられて、歳をとると見えなくなる星として知られていました。もちろん年齢によらず、視力が1.0くらいあれば見分けられるので、視力試しと思って探してみましょう。西の低い空には、冬のダイヤモンドとよばれる六角形の半分が、もう少しのあいだ見られます。その一角、ふたご座の双子の頭にあたるふたつ星は、西の空ではちょうど仲よく水平に並んでいます。このふたつ星と、冬の1等星のプロキオン・カペラとを結ぶと、その形は夜空にそびえる富士山のようにも見えてきます。5月いっぱいはこの富士山が見られます。どうぞ夜空の富士見を楽しんでください。

明けの夜空の惑星と流星群

5月も先月にひきつづき、明け方の空に4個の惑星が並んで見えます。月初の1日は金星と木星が滅多にないほど接近して見えますが、月末の29、30日は木星と火星が接近し、二惑星がすれ違っていきます。6月の夏至に向けて日に日に夜明けが早くなるので、少し早起きをしなくてはなりませんが、明るい惑星がこれだけ集まって見えるのは珍しい光景なので、ぜひ眺めてみてください。5、6日は暗いうち(2-3時ごろ)から眺めていると、みずがめ座流星群の流れ星も見られるでしょう。

デッキで星を見られるお客様へのお願い 星を見るには外に出ることになります。以下の注意事項をお守りいただき、星空を楽しんでいただきますようお願い申し上げます。

  • 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
  • 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
  • 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
  • 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。

星空教室 講師紹介

  • 田島 由起子
    自然教育事務所 宙 代表。大学で宇宙や地球について学び、高校講師を経て…

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  • つちたに のりお
    ある時はコンピューターエンジニア、ある時はスキューバダイビングのイン…

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  • 船田 智史
    大学時代には天文同好会に所属。1987年9月の沖縄金環日食を観て以来、皆既…

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  • 藤原 正人
    小学生のころより星空に興味を持ち、惑星、流れ星、彗星、星雲、星団その他…

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  • 坂元 誠
    星空と宇宙の楽しさを人に伝えることを仕事にして20年、多くの人々を星…

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