商船三井さんふらわあ 関西↔九州航路

運航状況

株式会社フェリーさんふらわあは、商船三井フェリー株式会社(首都圏~北海道航路)と合併し、2023年10月1日より、株式会社商船三井さんふらわあとして発足いたしました。

星空教室 2025年3月

さんふらわあの夜空

海の上で見る星空は、周りのビルや家々、近くの山々に邪魔されることがないのでとても広く、頭の上から水平線まで、そしてほぼ360°どの方角も見渡すことができます。陸上では広い砂漠や草原、高い山の上でしか見られないそんな星空を、さんふらわあの船上で、どうぞお楽しみ下さい。

※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。

2025年の星空

  • 1月
  • 2月
  • 3月
  • 4月
  • 5月
  • 6月
  • 7月
  • 8月
  • 9月
  • 10月
  • 11月
  • 12月

2025年3月の夜空

南西の空

南西の空
この星空が見える時間
3月初旬21時半頃
3月中旬20時半頃
3月下旬19時半頃

3月に入ると、冬の明るい1等星たちが日暮れとともに頭上から南の空に広がって輝きだします。ここでひときわ明るく輝いているのは木星で、ふたご座の中で赤く輝く星が火星です。どちらも今年はここに見えていますが、来年は移動してこのようには見えません。特に火星の移動は早く、今月見ている間でも大きく動きます。冬の1等星が輝くこの領域は、地球から見える星空の中でも特ににぎやかな空ですが、明るい惑星が2個も一緒に輝いて見える今年は、ほんとうに見応えがあります。図に黄色字で表した1等星を結んでいくと、空に大きな六角形が描け、これを「冬のダイヤモンド」といいます。「冬の大三角」はその一角で輝いています。よく知られているオリオン座は、早い時間に南の空に見えるとき、狩人オリオンがちょうど勇ましく立っている姿に見えます。来月には西に傾いていくので、立ち上がるオリオンは今月で見納めです。見られたら縁起が良いと言われた老人星(カノープス)も、早い時間、志布志港を出て間もない船からなら、見られるかもしれません。一方、西洋で双子が並び立つように見立てられたふたご座は、夜が更けて西の空に見えるころ、立っている姿に見えはじめます。縦に星が二筋並ぶこのようすを、門の柱が立つ姿に見立て、門柱とよんでいた地域が日本にはありました。星の名前には、名づけた人たちの見立ての世界が広がっているのです。皆さんも、自分なりに星や星座に名づけて楽しんでみてください。

北東の空

北東の空
この星空が見える時間
3月初旬21時頃
3月中旬20時頃
3月下旬19時頃

宵の東の空に、しし座がよく見えるようになってきました。しし座が早い時間に見えるようになると、春が近くなったことを感じます。星座は、日に日に少しずつ見え方が変化し、1年経つとまた同じように見えます。これは地球が太陽の周りを廻ること(公転)によって起こる変化で、1年の気候変化と対応します。だから宵の東の空にしし座が登場すると、春の兆しになるのです。一方、北極星は地球の自転軸の先で輝く星なので、1日経っても1年経っても動かず同じ空で輝きます。そして北斗七星ややまがた星(いかり星・カシオペヤ座)といった北の空の星々は、北極星を回るように動き、一年中見える星もあります。これらの星は、例えば宵の空での北極星に対する位置が季節変化します。そして星々の一晩のうちの位置変化は、時間の変化に対応します。事実、古代エジプトでは東の地平線のすぐ上に見える星座の変化によって、夜の時を計っていました。私たちがいま便利に使っている時計やカレンダーは、元はといえば、全て星々の動きから導きだされたものなのです。今は星を見て時の移り変わりを計ることはすっかりなくなってしまいましたが、たまには星の動きから時や季節の変化を感じてみてはいかがでしょう。今月ならよく見える北斗七星がおすすめです。時間をおいて見ることで、北斗七星が時計の針のように感じられるようになるでしょう。また30日ごとに、宵の北斗七星も見てみましょう。180日後の北斗七星とやまがた星は、今夜と真逆の位置に来ているはずです。

宵の空に輝く四つの惑星

1,2月は宵の高い空に輝いていた明星・金星が、3月に入ると日に日に高度を下げ、見納めの時期となります。夜空で月の次に明るいその華やかな輝きを見てみたい方は、上旬に、日暮れ間もない西の低い空を眺めましょう。低い空が晴れていれば、近くに水星も見られるかもしれません。どちらも4月以降は明け方の東の空に移動し、金星が宵の空に再び見えるのは1年後となります。この時間南の空には、金星に次いで明るい木星が、火星とともに輝きだします。こちらはどちらも深夜まで見えるので、ゆっくり楽しんでください。

デッキで星を見られるお客様へのお願い 星を見るには外に出ることになります。以下の注意事項をお守りいただき、星空を楽しんでいただきますようお願い申し上げます。

  • 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
  • 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
  • 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
  • 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。

星空教室 講師紹介

  • 田島 由起子
    自然教育事務所 宙 代表。大学で宇宙や地球について学び、高校講師を経て…

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  • つちたに のりお
    ある時はコンピューターエンジニア、ある時はスキューバダイビングのイン…

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  • 船田 智史
    大学時代には天文同好会に所属。1987年9月の沖縄金環日食を観て以来、皆既…

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  • 藤原 正人
    小学生のころより星空に興味を持ち、惑星、流れ星、彗星、星雲、星団その他…

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  • 坂元 誠
    星空と宇宙の楽しさを人に伝えることを仕事にして20年、多くの人々を星…

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