海の上から見る星空は、普段陸から見ている星空と違って、街の明かりや山に邪魔されることがないのでとっても綺麗です。頭の上から水平線まで、360度どの方角も見渡すことができます。陸からでは広い砂漠や草原、高山の上からしか見られない、特別な星空を、さんふらわあからどうぞお楽しみください。流星群や天の川を見た記憶は、忘れられない想い出になります。
※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。
2021年の流星群
2021年1月の夜空
南東の空
- この星空が見える時間
- 1月初旬21時頃
- 1月中旬20時頃
- 1月下旬19時頃
古くから伝わる二十四節気に照らすと、西暦の1月は小寒・大寒とよばれ、1年で最も寒くなる季節です。そんな1月の夜はなかなか外に出たい気持ちになりませんが、この時期の星空は、実は1年中で最もにぎやかで見応えのある星空です。20時ごろには空は十分に暗くなり、南東の低い空に、夜空で最も明るく輝く恒星(太陽のように自ら輝く星)・大星(シリウス)が昇ってきて、その上空には明るい1等星がいくつも集まって輝いています。1等星を結んでできる大きな六角形や三角形は、冬のダイヤモンド、冬の大三角とよばれ、冬の星空のシンボルになっています。目が慣れて星がよく見えてくると、五角形や鼓形、>形など、少し暗い星を結んでできる様々な形も見えてきます。身近な自然は、たとえば島や山は、形は目に見えて変わらなくても、年月とともに木々は大きくなり遷移して、千年も経てば風景はすっかり変化していることもあります。一方星空は、街中ではもう昔のように見えなくなってしまいましたが、それでも街灯りから離れたところでは、今も太古の人々が見上げていたそのままの星空が見られます。古の人々が見上げ、名づけて愛でたそのままの星々を、いま同じように私たちも楽しめる。星空は他にはないとても貴重な自然なのです。今は西洋名が世界共通の星の名前になっていますが、そのままで意味のわかる日本に伝わる名前で、古の人々が感じたことを辿ってみる方が、私たちには馴染むように思います。人と距離を取らなければならない昨今、こんな時期は、この絵を片手に、星を通して古の人々と繋がってみるのはどうでしょうか。今年は火星が明るく輝いているのも必見です。
北西の空
- この星空が見える時間
- 1月初旬21時頃
- 1月中旬20時頃
- 1月下旬19時頃
年が明けると、秋の夜空のシンボル・秋の四辺形はずいぶんと西に空に傾きます。日が暮れると西の空にポッカリ浮かびあがってくる秋の四辺形ですが、東の空が冬の明るい星々でにぎやかになってくると、2等星の多いこの領域は、少しさみしく感じられるかもしれません。しかしよく見ると北西の低い空に、夏の名残りの1等星デネブが輝いています。あまのがわ星という名前も伝わるこの星は、その名の通り天の川の中にあり、その流れはやまがた星(カシオペヤ座)から来ています。やまがた星から反対側へは頭上をとおり、東側の五角星、そして冬の大三角へとその流れは続きます。この冬の天の川は、夏の天の川より薄いですが、月明かりのない晴れた夜ならきっと見られるでしょう。さらにやまがた星からは、真北の空で輝く方角の指針、北極星を見つけることができます。また、北極星を見つけることができたら、そこからアンドロメダ銀河の位置を探すこともできます。銀河とは、太陽や星座をつくる星々のように自ら輝く恒星が、数千億個集まってできている星の集団です。太陽や星座をつくる星々は、天の川の星々とともにひとつの銀河(天の川銀河)をつくっていますが、アンドロメダ銀河は我々のすむ天の川銀河の隣の別の銀河です。天の川よりさらに見えにくいですが、月明かりがない夜なら、ぼんやりとその姿が見えるかもしれません。どちらも、目の端でなんとなく見るつもりで眺めてみると、ポワッと浮き上がって見えてきます。
夕空の中に惑星キラリ
それぞれに太陽を廻っている惑星は、夜空で各々、日に日に動いて見えます。先月は木星と土星が滅多にないほど接近し、すれ違っていきました。今月も上旬のうちは日没直後、水平線の10°ほど上に、並んだその姿が少しだけ見られます。しかし3月に入って明け方に見えるようになる頃には、二惑星はずいぶんと離れてしまいます。仲良く並ぶ姿は、今月が見納めです。下旬になると、二惑星と入れ替わるように水星が姿を見せます。ただし見られる期間は1週間ほど。夕焼け空に微かに輝く惑星たちの姿、探してみませんか?
- 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
- 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
- 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
- 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。