商船三井さんふらわあ 関西↔九州航路

運航状況

株式会社フェリーさんふらわあは、商船三井フェリー株式会社(首都圏~北海道航路)と合併し、2023年10月1日より、株式会社商船三井さんふらわあとして発足いたしました。

星空教室 2024年10月

さんふらわあの夜空

海の上で見る星空は、周りのビルや家々、近くの山々に邪魔されることがないのでとても広く、頭の上から水平線まで、そしてほぼ360°どの方角も見渡すことができます。陸上では広い砂漠や草原、高い山の上でしか見られないそんな星空を、さんふらわあの船上で、どうぞお楽しみ下さい。

※当イベントは開催日限定イベントです。イベント日程はこちらでご確認ください。

2024年の星空

2024年10月の夜空

東の空

東の空
この星空が見える時間
10月初旬20時半頃
10月中旬19時半頃
10月下旬18時半頃

10月に入ると、東の空に秋の四辺形がよく見えます。少し暗い2等星で描かれるので控えめな季節のシンボルですが、西洋星座では天馬ペガススの胴にあたり、そこから天に向かって首と前足が延びる姿がイメージされています。日本では計りの枡に見立てられ、ますがた星ともよばれていました。秋の四辺形の南側には、土星と、みなみのひとつ星が輝いています。9月に最も明るい時期を迎えた土星は、徐々に暗くなり始めていますが、まだまだよく輝いています。星座をつくる星々と違い、互いに違う速度で太陽の周りを廻っている惑星は、地球との距離が日々変化するので、明るさも変化します。来年1月には土星はみなみのひとつ星と同じくらいまで暗くなるので、これからときどきこの二星を眺めて、その変化を追いかけてみるのも面白いでしょう。北東の空には、カシオペヤ座がよく見えいています。この方角に見えるときは角張った数字の「3」のように見えますが、深夜になり、北の高い空に見えるようになると、ふたコブの山のように見えることから、日本にはやまがた星という名前が伝わります。真北ではほとんど動くことなく方角の目印となる北極星が輝いていますが、秋から冬の夜空では、やまがた星が高い空で北極星を回るように動くので、図の補助線のようにたどると、いつでも北極星を見つけ出すことができます。さらに北東の低い空には、冬の1等星が徐々に見えはじめてきました。最初に姿を見せるのがカペラで、日本には「すまるのあいて星」という名前が伝わります。すまるとは、すばる、プレアデス星団のことです。高い空ではもやっと雲をまとうように見えて存在感があり、漁師などに目印にされていたすばるですが、低い空ではよく見えず、ほぼ同時に昇るカペラが、相手の星として名づけられたのです。

西の空

西の空
この星空が見える時間
10月初旬21時半頃
10月中旬20時半頃
10月下旬19時半頃

西の空を見上げると、まだ高いところに夏の夜空のシンボル、夏の大三角が輝いています。そして、あまのがわ星は、まさしく天の川の中で輝く1等星で、この星を頂点とする十文字星の縦のラインが天の川の流れと重なります。その流れはおりひめ星とひこ星の間を通り、南西の低い空に見える南斗六星に向かって続きます。天の川は南斗六星のあたりが最も濃く見えますが、夏の間よく見えていたこの領域は、そろそろ見納めとなってきました。しかし、天の川は十文字星から北東へも続いており、ちょうどやまがた星(カシオペヤ座)、さらにすまるのあいて星(カペラ)も天の川に重なっています。深夜になると東の空に、冬の明るい1等星が次々と昇ってきますが、そこを流れる天の川が、これからよく見える「冬の天の川」となります。今年はその冬の天の川の中で、木星が明るく輝いています。

赤星と宵の明星 / 後(のち)の月と土星

10月に入ると、宵の明星・金星がだいぶ見えやすくなってきます。日没から15分くらいすると夕空に見えはじめ、さらにもう10分ほどすると近くに赤星(さそり座の1等星アンタレス)も輝きはじめます。二星は日に日に近づいて、下旬は寄り添って輝きます。水平線から10°という低い空ですが、ひときわ明るい宵の明星はきっと見つけられるでしょう。また15日は、後の月、十三夜です。日本では中秋の十五夜(今年は9月17日)とセットで、月を愛でてきた日です。今年は、少し欠けて趣のある月に、土星が寄り添って輝きます。

デッキで星を見られるお客様へのお願い 星を見るには外に出ることになります。以下の注意事項をお守りいただき、星空を楽しんでいただきますようお願い申し上げます。

  • 暗い中屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。特にお子様は、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
  • 明るい船内からデッキに出てすぐは、目が暗さに慣れていません。何分かデッキにいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
  • 船は時速40キロ以上で走っています。意外に風が強く、船首で発生した海水のしぶきがかかることもありますので、風下での観測をお勧めいたします。
  • 外部デッキの暴露部は波しぶきがかかったり、潮風で濡れていることが多く、大変滑りやすくなっていますのでスリッパやサンダル等すべり易い履物は着用しないで下さい。また、デッキは海面上20m以上あること、万が一夜間航海中に海中転落されますと発見が困難であることから、手すりに寄りかからないようお願い申し上げます。

星空教室 講師紹介

  • 田島 由起子
    自然教育事務所 宙 代表。大学で宇宙や地球について学び、高校講師を経て…

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  • つちたに のりお
    ある時はコンピューターエンジニア、ある時はスキューバダイビングのイン…

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  • 船田 智史
    大学時代には天文同好会に所属。1987年9月の沖縄金環日食を観て以来、皆既…

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  • 藤原 正人
    小学生のころより星空に興味を持ち、惑星、流れ星、彗星、星雲、星団その他…

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  • 坂元 誠
    星空と宇宙の楽しさを人に伝えることを仕事にして20年、多くの人々を星…

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